2020年9月 (Cookie Clicker)
9月の活動報告です。
Shiika
今月は季節の変わり目のせいか、あまり調子が出なかった。進捗としては先月やっていたクロージャの実装を終わらせて、今はvtableの実装をしている。これが動けばObject#inspectが実装できる、つまりpメソッドが作れるということでいろいろと楽しくなりそう。
Shiikaについては10月頭の自作プログラミング言語の集いというイベントで発表させてもらうことになった。スライド作らなきゃなあ。
9月の活動報告です。
今月は季節の変わり目のせいか、あまり調子が出なかった。進捗としては先月やっていたクロージャの実装を終わらせて、今はvtableの実装をしている。これが動けばObject#inspectが実装できる、つまりpメソッドが作れるということでいろいろと楽しくなりそう。
Shiikaについては10月頭の自作プログラミング言語の集いというイベントで発表させてもらうことになった。スライド作らなきゃなあ。
8月の活動報告です。
無名関数を実装した。クロージャ(自由変数のキャプチャ)は作業中。先月の日記を見たら「そんなに難しくなさそう」とか書いているが、実際にはすごく大変だった。設計メモがここにある。
何が大変だったかというとクロージャがネストする場合で、各クロージャはllvmのfunctionに変換されるのだが、2つ以上外側のクロージャの変数をキャプチャする場合、真ん中のクロージャも協力して変数をバケツリレーしてやらないといけないのであった。
普段はわりと「書き始めたらなんとかなるだろ」的な感じで見切り発車してしまうのだけど、今回はわりと真面目に考察してみた。そのかいあって実装自体は順調に行っている。
近況です。
Genericsを導入した。具体的には ary = [1]; ary.first
で 1
が取れるようになった。極めて地味だが、これをちゃんと実現するにはArray<T>
という型が必要なのだ。
次の作業としては無名関数(クロージャ)の実装を予定している。ちょっと考えた限りではそんなに難しくなさそう。
6月の活動報告です。
配列リテラルが動くようになった。いや、動くっていうと語弊があるな…、実はまだObjectのインスタンスしか要素に取れないのだ。今月はIntやStringなど任意のオブジェクトを入れられるようにする。その下準備として、Int/Floatを即値からllvm structに変更した。そうするとInt/Floatもポインタと同じ64bitサイズ(※64bit環境を想定)になるから、配列の要素は全部一個64bitとして扱えばよくて楽なのだ。
ちなみにサイズを64bitに揃える方法としては、llvm structにする以外に「ポインタへの埋め込み」という方法もある。GC_mallocで確保したメモリのアドレスの下2桁が00であると仮定してよいならば、最後を〜01、〜10、〜11のいずれかにすればポインタと衝突しないので、残りの62bitの部分に好きなデータを入れられるのである。
せっかくなので、Boolについてはこの方式を実装してみた。010をfalse、110をtrueとして、メモリ上ではこの値をBoolとして扱う。ただしLLVMの分岐命令などはi1を引数に取るから、適宜i64からi1に変換(box/unbox)してやる。埋め込みの実装は初めてだったけど、テストが通ってるのでちゃんと動いてるっぽい。
近況です。
インスタンス変数の定義時に、getter/setterを自動で生やすようにした。これによって、以下のようなboilerplateなコードを書かなくて良くなった。
あとは、これを入れるためにいろいろリファクタしたりしていた。
先月の活動報告です。
いろいろ機能を足して、レイトレのサンプルが動くようになった。ここまでは前作Esquisでもやったわけだが、IntとFloatの区別ができたり、文字列を扱えるようになっていたり、細かいところでいろいろ違いがある。
#shiika 自作言語でレイトレできました💪 https://t.co/DKJkvN8cWR pic.twitter.com/fKPoRyRPdr
— yhara (Yutaka HARA) (@yhara) April 30, 2020
今月は何をやろうかなぁ。とりあえずgetter/setterを手で書くのが面倒なのでそのへんをなんとかするところかな。
3月の活動報告です。
BiwaScheme 0.7.0をリリースした。だいたい年1回くらいのスローペースでリリースしてるんだけど、調べてみると2019年は一回もリリースがなかった。年末にやっとけばよかったな。と思ったけど、dynamic-windが中途半端な状態だったので今年に伸ばしたのだった。
0.7.xでは今までやってなかったリファクタリングをしていきたい。手始めにビルドシステムをrollup.jsに移行することを考えている。
近況です。
2月はBiwaSchemeのリリースをするのと、Shiikaの続きをやろうかな。
と書いておきながら、思いつきで全然違う作業をしていた。アドカレに書いたようにOvtoで巨大なものを作ろうとすると名前空間の管理が大変になりそうという課題があったのだが、これをMiddlewareという仕組みで名前空間を分割できるようにした。
近況です。
1月は体調がだいぶ回復した。Pragmatic Opalの改訂版が出るということで、DXOpalの解説記事を書き下ろした。内容はお楽しみに。
これに伴いDXOpalにもいろいろ手をいれた。マルチタッチ対応とか。