RubyKaigi 2018 仙台に参加しました
もう一月経ちますが、仙台で行われたRubyKaigi 2018に参加していました。
TRICK2018
今回はTRICKの審査員として登壇しました。登壇といっても僕がしたのは審査作業くらいです。主催のmameさんお疲れ様でした&ありがとうございました。
togetterで皆さんの悲鳴をまとめていますが、楽しんでいただけたようで良かったです。
結果はまさかのkinabaさん三連勝となりました。おめでとうございます。僕の投稿作についてはまた別途記事を上げたいと思います。
ペーパー
今回はこういうのを作ってみたんですが、懇親会だとカバンを持ち歩かないので出す機会がないということがわかりました🤔
ペーパーですが爆発した進捗を乗り越えなんとか完成しました。#rubykaigi に持っていくので欲しい人がいたら現地で声をかけてくれればお渡しします(先着5名) pic.twitter.com/XcXyKkHhlA
— yhara (Yutaka HARA) (@yhara) 2018年5月29日
セッションについて
印象に残ったセッションをいくつか。
- A practical type system for Ruby at Stripe. - RubyKaigi 2018
- 型システム。StructuralではなくNominalらしいのでRuby3には入らないだろうけど、既にproductionに適用できててすごい。
- TTY - Ruby alchemist’s secret potion - RubyKaigi 2018
- tty gemという、CLIアプリを作るためのgemの紹介。かっこいいプログレスバーとかが出せて、触ってみたいと思わせるいい発表だった。
- My way with Ruby - RubyKaigi 2018
- 冒頭の「メンテしてるライブラリが130個」がすごかった。戦闘力53万みたいな。
- RNode with code positions - RubyKaigi 2018
- Rubyの構文木がその位置(始点と終点)を持つようになったという話。説明が整理されていてとても分かりやすかった。
- Ruby code from the stratosphere - SIAF, Sonic Pi, Petal - RubyKaigi 2018
- デバイスを成層圏まで打ち上げて、センサデータを音楽として可聴化するみたいな話。全然予想してなかったテーマなので面白かった。
コード懇親会について
2日目夜にコード懇親会というイベントに参加しました。参加者がそれぞれRubyに関係するテーマを決めてコードを書くというものです。
僕はOvtoの作業をしました。同じテーブルになった方に下記のチュートリアルをやってもらったり、「text nodeを生成するAPIをどうするか迷ってるんですよねぇ」みたいな話ができて楽しかったです。
他にはデータサイエンス関係とかいろいろなテーブルがありました。詳しくはリポジトリのfeedback以下に参加者の声があります。
感想まとめを作った
終了直後から参加した人や企業の感想レポートがいろいろ上がってきたので、まとめてみました。
見ていると、初心者なので分からないセッションが多かったけどとても楽しかった、という反応がいくつかあって、良かったなと思いました。考えてみると、最近のRubyKaigiはかなり技術的なテーマに偏った選択になっているのですが、だからといって冷たい感じはしないのですよね。
Rubyが仕事で使われる言語になってずいぶん経ちますが、仕事の話はRubyWorld Conference(今年は11/1-2)やRails Developers Meetupという場所があるぶん、RubyKaigiのトークはある意味趣味性が高いというか、好きでやっているというものが多いと思います。1
RubyKaigiは2007年から欠かさず参加しているのですが、これだけRubyが大きくなっても「趣味性」を保ち続けているところが、僕にとってRubyKaigiが特別である理由なのかな、と思いました。
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フルタイムコミッタの場合は仕事でやっているとも言えますが、そうなる前から趣味として取り組んでいた人達なので ↩