キーボードと人体の非対称性
こんにちは。yharaです。このエントリはキーボード #2 Advent Calendarの16日目の記事です。前回はeswaiさんの3次元配列のキーボードをSolidPythonで設計してみる - weblog.syでした。3次元配列はロマンですよね。
今日の話は人体の非対称性についてです。分割キーボードやエルゴノミックキーボードは左右対称のデザインになっていることが多く、それはつまり人体が左右対称であることが暗黙の前提になっているわけですが、もしも左右非対称な打鍵フォームこそが最も疲れにくいのだとしたら?
このことについて考えだしたのはコロナ期に台車先生のリモート整体を受診したときからです。台車先生というのは捨てアカさんの知人で、捨てアカさんというのは出雲の……この話はいいか。ともかくビデオ会議経由で整体をやりますという謎の告知がTwitterに流れてきて、意味わからんけど面白そうなので受けてみることにしたのでした。
で、その説明ページに載っていたのがこれです。
鹿児島で整体をしてる先生が開発した理論なんですが、人体は「右縦巻き」と「右横巻き」の2種類に分けられるんだと。それによって、左右の手のどちらかが「縦に動かすのが楽」で、反対の手が「横に動かすのが楽」なんだそうです。
件のリモート整体ですが、いくつかのテストで自分がどっちのパターンなのかを判定したあと、いろんなストレッチを教えてもらいました。デスクワークで体が凝るという話をしたからです。
なんていうか、普通のストレッチって「ねじれたものをもとに戻す」みたいなイメージだったんですが、ここで教わったものは「ねじれている状態が普通で、逆ひねりされたものをもとのねじれに戻す」みたいな印象で、とても面白かったです。
(ちなみに縦横の話と別に「伸び族/縮み族」という軸もあって、僕は前者、つまり体をまっすぐにしている方が楽、という判定でした。仕事も趣味もずっと座ってる生活なので、そんなぁ…と思いましたが、確かに仕事終わるとベッドに横になりたくなるんだよな)
なんていうか、めっちゃ面白い話なのではやく論文とか本とかを出してくれ~と思うんですが、臨床がしたくて整体師になったのだろうし、ソフトウェアエンジニアはみんな論文や本を書くんですか?と言われると…それはあの…になってしまうので、あまり強くは言えないところ。
まとめ
「最適な打鍵フォームを模索するとき、左右非対称なフォームも考慮に入れて試してみるといいかもね」
実は過去のKEEB_PDでこれを実践した一枚があります。これですね。右手だけテンティングしているのはそういう理由なのでした。
My Desk 2022-01
— yhara (Yutaka HARA) (@yhara) March 13, 2022
Keyboard: Let's Tango
Macropad: M0ii0 +十
Switch: Gateron Clear, etc.
Keycap: Devlin Q-Series Pennie#KEEB_PD #KEEB_PD_R87 pic.twitter.com/5tFTOn5yMf
このエントリはcocot46plusとlittolで書きました。katana staggeredな30%、だいぶ慣れてきましたが、日本語だと頻出する「ni」「no」あたりが打ちづらいのがちょっと大変です。
明日は、KKaKさんの『TinyDashというパーツを設計した話』です。