自作キーボード用キーキャップの探し方
TechLet's Splitなどを組み立てる際のキーキャップの入手方法の解説です。
はじめに
Let's Splitなどの自作系キーボードは基本的にパーツは各自で揃える方式なので、キーキャップについても通販サイトなどで購入する必要があります。ところが、筆者が最初にチャレンジしたときは以下のようなハードルがありました。
- どれが使えてどれが使えないのかわからない
- DSAとかSAとか何のこと
本記事ではこれらについてざっくり解説します。
なんでもいいから買いたい場合
このへんが安いかな?いろんな色があります。
Let's Splitの場合はどのキーも同じ形ですが、キーボードによってはシフトキーなどに大きなキーキャップを使うものもあります。その場合は こういうのを追加で買います。「1.5U」は、通常キーの1.5倍の横幅という意味です。
「DSAプロファイル」って何?
キーキャップ自体の形状のことです。DSAは平たいやつ。XDAはもっと平たいやつ。SAは少し高さがあるやつ。
現在流通している各種キットのほとんどは「Cherry MX互換」対応なので、プロファイルは基本的に自分の好みで選んで良いです。例外はこれのように「ロープロ(low profile)」と書いてある薄いやつで、これは専用のスイッチと対応キーボードが必要です。
ちなみにプロファイルによっては、段によって形状が異なる(sculptured)ものがあります。SAプロファイル、Cherryプロファイル、OEMプロファイル、DCSプロファイル等が該当します。これらは組んだとき打ちやすいように、段ごとに傾きがついています。
刻印なしは厳しいなぁ…
文字が書いているのが欲しい場合は、キーキャップセットを買います。ただし自作キーボード用のセットでない場合、モディファイヤ(Shift、Ctrl等)がうまくはまらない可能性はあります。その場合は適当な記号キーを代わりにはめておくか、足らない分だけバラで買い足すなど工夫しましょう。
- https://talpkeyboard.stores.jp/?category_id=59be183f428f2d49120007b1
- https://yushakobo.jp/product-category/keycaps/
- https://eucalyn.shop/product-category/keycaps
ABSとかPBTとかって何ですか
キーの素材のことです。
SublimatedとかDouble-shotって何ですか
- Dye-sub, Sublimated: 昇華印刷。文字用のインクをプラスチックにわずかに染み込ませてあるので、経年劣化で文字が消えにくい。
- Double-shot: 二重刻印。文字部分が別の色のプラスチックでできている(二重成形)。値段が上がるが経年劣化で文字が消えにくい。
ツイッターでかっこいいキーキャップを見たんですが
かっこいいやつはだいたい高いです。あとGroup Buy(共同購入企画)タイプだと申し込んでから届くまでに時間がかかるので大変です。
- http://www.ukkeycaps.co.uk/category/keycaps
- https://kbdfans.com/collections/keycaps
- https://www.originativeco.com/collections/keysets
- http://www.candykeys.com/keycap-sets/
- https://en.zfrontier.com/collections/keysets
- https://www.massdrop.com/mechanical-keyboards/drops
- https://www.mechbox.co.uk/shop
- などなど…
Group Buyはだいたいgeekhackに企画が立って、うまく行けば各国のキーボードパーツショップが受注を開始し、数ヶ月〜1年後くらいに手元に届く、というイメージです(参加したことないので違ってたらすみません…) ものによっては日本のショップで取り扱われることもあります。
Group Buyの新着情報を扱うサイトがあるようです。
GMK ○○ってどういう意味ですか?
GMKはドイツの会社で、オリジナルキーキャップの製造をやってくれる業者です。品質が高く、界隈で人気があるようです。
マグロ?のキーキャップがあると聞いたんですが
https://twitter.com/yushakobo/status/1104306228111396865
artisan keycapというやつですね。彫刻のようですが、キーキャップとしてキーボードにはめられるようになっています。その名の通り職人が手作業で作るものが多く、相応の価格(数千円〜)がします。