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処理系ミートアップのいいところを書く

2021-10-20
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自作のプログラミング言語Shiikaの開発において、処理系Slackの定期ミートアップにはとても助けられています。今日はどんないいことがあるのかについて挙げてみます。

定期ミートアップとは

処理系Slackの有志でやっている、プログラミング言語処理系について話す会です。いまのところ隔週日曜日に開催されていて、持ち時間は1人15分。ただし全員が発表者なわけではありません。聞くだけでもOK。

YouTubeに動画があるのでそれを見てもらうと雰囲気がわかるかもしれません。

処理系の相談は難しい

Shiikaの実装をしていて、はまったり悩んだりすることは多々あるわけですが、こういうのってTwitterにはそれほど書いてないんですよね。なんでかというと説明が大変すぎるからです。

Shiikaももうだいぶ出来てきたのでそんなに単純なバグというのはなくて、「今日こういうバグがあってね」という話をするにもまず5分くらいは前提を話さないといけない。とても140字ではおさまらないし、文字だけでは説明しづらいのです。

その点、ミートアップでは1人15分という枠があるので、前提5分、説明5分、相談5分とかにすれば複雑なバグの話もすることができます。プログラミングってペアプロでもしない限りは基本、孤独な作業なので、こうやって話す機会があるだけでもけっこう嬉しいところがあります。

締め切り効果

隔週で話す機会があると、それまでにきりの良いところまで進めたいなという気持ちが働き、進捗が出ます。この2週間というのが絶妙で、学生の頃のゼミは毎週だったりしましたけど、フルタイムで取り組んでいるのでなければ毎週はちょっと多すぎる。2週間だとだいたい何かしら出来たことや相談したいことが発生するのでちょうど良いですね。

進捗がなくても発表できる

そうはいっても忙しいときや大きな機能を作っているときは、2週間でまとまった成果がないこともあります。そんなときでも、このミートアップは格式張ったものではないので、とりあえず最近の作業を箇条書きで話すか〜みたいな感じでやったことを整理すると、成果は出てなくても前には進んでいるということが分かったりします。

いろんな人がいる

ミートアップや、その母体となった処理系Slackには本当にいろんな人がいて、それぞれ得意分野が違って、かつその分野に関してめちゃめちゃ詳しかったりするので、だいたいどんな問題を持っていっても誰かしら分かる人がいそうな安心感があります。

客観的な意見が聞ける

ミートアップで話すことで、一人で作っていては気づかなかったことを指摘してもらえることがあります。「このケースでうまく行かないのでは」とか、「その記法は自分にはこういう意味に見える」とか。

書き方の相談ができる

ShiikaはRustで作っていますが、僕のRust歴はまだ2年ほどで、まだベストな書き方がわかってないところがあります。ミートアップはたまたまRust使いが3人いるので、例えば前回だとcrateの分け方をどうしたらいいかとか相談できて良かったです。

ツールの共有ができる

ミートアップはZoomでやっているので、他の人の開発環境を見れることもあります。こないだはOctotreeというchrome拡張が便利という話をしました。

などなど…

処理系実装はただでさえマニアックなうえに、コロナ渦で人と会って話す機会も失われていますよね。言語自作勢や、そうでなくても処理系に興味がある・処理系について雑談したいという人はぜひSlackに来てみてください。定期ミートアップも参加者も随時募集しています(#定期ミートアップ というチャンネルがあります)。

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