2016-12-21
Tech2016-12-19
Tech本記事はOpal Advent Calendar 2016の19日目のエントリです。
今回はOpalのHashクラスの実装について見ていきます。
opal/corelibは、array.rbやstring.rbなど、組み込みクラスの実装が置かれているディレクトリです。この中に一つだけ、runtime.jsという、拡張子が.jsのファイルがあります。
runtime.jsはコンパイル後のJavaScriptの一部としてそのまま埋め込まれます。クラスの生成や
定数の探索といった処理系の基礎となる機能が実装されており、Opalの心臓部といえるでしょう。
2016-12-17
Tech本記事はOpal Advent Calendar 2016の17日目の記事です。
OpalはRubyからJavaScriptへのコンパイラです。今回はRubyの黒魔術の一つであるmethod_missingの実装について見ていきます。
method_missingとは
Module#method_missingは、あるオブジェクトに対して定義されていないメソッドを呼び出したときに走るフックを定義する機能です。
2016-12-17
Tech本記事はOpal Advent Calendar 2016の17日目の記事です。
OpalはRubyからJavaScriptへのコンパイラです。今回はRubyの黒魔術の一つであるmethod_missingの実装について見ていきます。
method_missingとは
Module#method_missingは、あるオブジェクトに対して定義されていないメソッドを呼び出したときに走るフックを定義する機能です。
2016-12-13
Tech本記事はOpal Advent Calendar 2016の13日目の記事です。
11日目のエントリではOpalのString以外クラスを読むと書いたのですが、実際読んでみるとあんまり解説することがない(Stringの回と似たような内容になってしまう)ことに気づいたので、今回はパーサを読むことにしました。
パーサはどこにある?
OpalはRubyからJavaScriptへのコンパイラです。コンパイラなのでパーサはホスト側言語(=Ruby)にあれば良い…と思いきや、Opalにはevalがあります。Kernel#evalが呼ばれた場合、Opalプログラムのパースを「実行時に」行う必要があります。このためパーサはJavaScriptかOpal自身で実装されていると予想できます。
ということを念頭に置きつつ、githubでparserで検索してみます。どうもlib/opal/parser.rbがそれのようです。あれ、lib以下ということはRuby用なのか?と一瞬思いましたが、if RUBY_ENGINE == 'opal'
という行があるので、RubyでもOpalでも動かせるようにしてあるようです。
2016-12-11
Tech2016-12-07
TechOpalはJavaScriptで書かれたRuby処理系です。OpalではArray#findといった組み込みライブラリもJavaScriptで再実装しているので、テストが膨大な数になりそうですが、そのあたりはどうしているのでしょうか。
ruby/spec
Rubyにはruby/specというテストスイートがあります。これは、CRubyやJRubyなど複数の処理系間で挙動を揃えるために作られたものです。READMEにあるようにもとはRubySpecという名前でしたが、現在はThe Ruby Spec Suiteというのが正式名称になっています(が、カジュアルには今でもrubyspecといえばこのruby/specを指すことが多いようです)。
Opalはこのrubyspecをテストとして使うことで、テストを0から書く手間を省きつつ、他の処理系との互換性を担保しています。
Opalとrubyspec
2016-12-06
TechこのエントリはErgoDox Advent Calendar 2016の6日目のエントリです。
今年の5月に仕事用キーボードとしてErgoDox EZ (組み立て済みErgoDox) を購入し、半年が経ちました。ErgoDoxのメリットの一つとしてキーマップのカスタマイズ性の高さがありますが、一方で「Pキーの右にたった一列しか場所がない」という特殊な形状のため、キー配置をどうカスタマイズしても慣れるまでに多少の練習が必要になるという問題もあります。
本稿ではなるべく練習が要らないキー配置について考えます。
ポイント
キーボード上にはたくさんのキーが存在しますが、それぞれの使用頻度には大きな隔たりがあります。「%」や「&」など使用頻度の少ないキーは、多少変なところに配置してもそれほどストレスにはなりませんが、EnterやBackSpaceなどの基本的なキーを変わったところに置くと慣れるまで大変です。
2016-12-06
Tech2016-12-01
Tech12月です。今年もアドベントカレンダーの季節がやってきました。
Web上におけるアドベントカレンダーというのは12/1から12/25までの間、一つのテーマで毎日ブログなどに記事を投稿するイベントで、日本においてはPerlコミュニティから始まったような記憶があったのですが、はっきりとは覚えていなかったのでこの機会に確認してみました。
2008年
2008年12月、日本のPerl界隈でアドベントカレンダーが開催されます。以下の記事によると海外のPerlコミュニティでは2000年から同様のイベントが行われており、それを日本に輸入するという形だったようです。この年は特殊ルールとして、原稿を書いた人が翌日の担当を指名するというバトン式で行われています。