暗号通貨を少しだけ買う
仮想通貨を少しだけ買った。短期の売買で稼ごうというわけではなく、数年放置して暴騰してたらいいなーというスタンスである。手順がけっこう大変だったので以下で簡単に解説する。
1. 国内取引所に登録し、本人確認を行う
まずは日本円と暗号通貨を交換してくれるサービスに登録する必要がある。そのような業者はいくつかあるが、良く名前を聞くからといって安心ではないことは先日のcoincheck騒動で明らかになったところである。私はとりあえずbitbankを使っている。サービス開始が2011年と、わりと老舗らしい。
いずれの業者も、取引を開始するまえに免許証の画像を送信するなどして本人確認を行う必要がある(法的な理由で)。確認が済んだら銀行振込などから入金が可能となる。
2. JPYとBTC等を交換する
入金が確認されると、暗号通貨の取引ができる。bitbankの場合はBTC(ビットコイン)、XRP(リップル)、MONA(モナコイン)、BCC(ビットコインキャッシュ)が日本円とトレードできる。
注文方法は「指値」と「成行」の2種類がある。指値は「この値段でこれだけのBTCを買います」という宣言をするもので、それに応じる人がいればトレード成立となる。成行は値段を指定せず、その時点の価格で指定数量のBTCを購入する。うまく行けば指値の方が得ではあるが、注文後に値段が上昇した場合はグラフを睨みながら「下がれ、下がれ」と祈ることになる。さっさと購入したい場合は成行が良いだろう。
bitbankの場合は注文フォーム下部に「%」というゲージがあり、資産の半分とか20%を交換したい、という時に便利である。またトレードに伴う手数料については、3月末まで無料となっている(ここでいう手数料というのはブロックチェーンの手数料ではなく、交換所が取引にかける手数料である。私も最初勘違いしていたが、交換所内でのトレードはブロックチェーンを介さないようだ。というか介してたら時間も手数料も大変すぎるよね…)
3. BTCとETH等を交換する
bitbankにはJPYと直接交換できない通貨もある。LTC(ライトコイン)、ETH(イーサリアム)がそれである。これらの通貨はbitbankではBTCを経由して入手することになる。
注文のやり方はBTC/JPYの場合と変わらない。支払うのがJPYからBTCになるだけである。
4. 海外取引所を併用する
さて、暗号通貨には無数の種類があり、マイナーなコインを買おうと思うとbinanceなど海外の取引所を使うしかない場合もある。その場合は、国内取引所から海外取引所に暗号通貨を送金し、そのあとでそれを使って草コインを買うという手順になる。
ここで問題になるのが送金にかかる時間と手数料である。取引所内でのトレードと違い、交換所をまたいだ送金はブロックチェーンを介することになるので、時間と手数料がかかる。この手数料は暗号通貨によるが、bitbankの場合以下で確認できる。
0.001 BTC=1000円弱、0.15 XRP=約16円、0.005 ETH=約460円、0.001 BCC=約140円なので、通貨によってけっこう違いがあることがわかる。私が作業したときはETHの手数料が1/10だったのだけど、今ならリップルで移したほうが良さそうだ。
5. ペーパーウォレットに移動する
これで一応暗号通貨が自分のものになったわけだけど、ウォレットに紐づく秘密鍵は交換所が持ったままである。ということは:
- ハッカーが交換所に侵入して当該の秘密鍵を入手した場合、ハッカーはそこから任意のウォレットに送金することができる
- また交換所が破綻した場合、自分の暗号通貨を取り出す(=他のウォレットに送金する)ことができなくなる
というリスクがある。
これを回避するために、各暗号通貨の専用ソフトで自分のウォレットを作り、交換所からそこへと出金を行うことが推奨される。そのあと秘密鍵を紙に印刷し、ネットワークに繋がった端末から鍵を削除すれば、ペーパーウォレットのでき上がりである。
…がしかし、各通貨それぞれについてこの作業を行うのはけっこう大変だし、出金の際の手数料もかかるので、「無くなったら困る」ほどに値上がりするまで後回しにするのも手かもしれない :-P